Insight2026.10.14

インフルエンサーキャスティングの仕事とは — 6つの業務と1日の流れ

#起用設計

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インフルエンサーキャスティングの仕事は、企画・選定・交渉・現場運営・投稿ディレクション・成果報告を1人が分業せずに担当する仕事です。

業務何をするか関わる相手
BRIEF(企画)ブランドの目的と世界観を確認し、施策を企画するクライアント
CAST(選定)候補を調べ、起用案を提案するクライアント・候補者
NEGOTIATE(交渉)出演条件を交渉し、スケジュールと出欠を管理するインフルエンサー・所属先
ON SITE(当日運営)撮影・イベント当日の進行とアテンドを担当する現場スタッフ・インフルエンサー
DIRECT(投稿管理)投稿内容を確認し、掲載を管理するインフルエンサー
REPORT(報告)結果をまとめて報告し、次の提案につなげるクライアント

1案件は、どういう流れで進むのか

本番日を基準に逆算すると、T−30で企画を固め、T−21で候補を提案し、T−10で出演条件を交渉し、当日の運営を経て、T+3で投稿内容を確認し、T+14で結果を報告するという流れになります。担当は1名で、実行は2名1組のチームで進めます。中核はキャスティングですが、経験に応じてイベント制作や映像制作、SNS PRの企画にも業務が広がります。候補の選定は自社のツールで候補を調べながらも、最終的な判断は人が行うという考え方で進められています。

1日はどのような流れで過ぎていくのか

通常期は10:30に始業し、連絡確認とその日の優先順位決めから始まります。午前は提案書の作成や候補者の選定に時間を使い、13:00ごろにクライアントとの定例やインフルエンサーとの条件交渉が入ります。15:00ごろには投稿クリエイティブの確認や、撮影・イベントの準備を進め、通常期は19:30ごろに終業します。締切前やイベント前、投稿直前は業務量が増え、撮影・イベント当日は現場のスケジュールに合わせて動きます。

分業せず1人が広く担当するという体制は、裏を返せば、どの工程か一つでも遅れが生まれると、後続のすべての工程に影響が及ぶということでもあります。BRIEFの段階でブランドの目的を十分に確認できていないと、CASTで提案する候補の方向性がずれ、NEGOTIATEの交渉そのものがやり直しになることもあります。工程ごとに関わる相手が変わるからこそ、前の工程の内容を次の工程に正確に引き継ぐ力が求められます。

向いている人・向いていない人はどう分かれるか

自分で調べて聞きに行ける人、人に喜ばれることを喜べる人、2〜3年後から逆算して考えられる人が向いているとされています。判断に迷ったときの基準は「誰が一番喜ぶか」だという考え方が、日々の業務の中で使われています。一方、担当実績の公表を動機にしている人には向きません。守秘義務により、個人名での公表はできないためです。決まった業務だけを担当したい人、体系的な研修を前提にしている人、華やかな場面を中心に考えている人にも向きません。業務の大半は準備と調整であり、担当範囲も固定されず、越境することが前提になっています。

たとえば、締切の近いイベントで候補者の出欠が急に変わった場合、NEGOTIATEの工程に戻って代わりの候補を交渉し直すことがあります。T−10で固めたはずの出演条件が、当日直前に変わることも珍しくなく、担当は複数の工程を同時に動かしながら調整する場面が多くあります。たとえば、投稿後に想定より反応が薄かった案件では、REPORTの工程で結果をそのまま報告するだけでなく、次の提案にどう活かすかをクライアントと一緒に考える場面もあります。

入る前に知っておいてほしいことは何か

研修制度はなく、1ヶ月のオンボーディングの後は実案件のOJTで覚えていく環境です。自分から質問し、確認することが前提になります。業務量には波があり、イベント前に加え、締切前・投稿直前にも業務が集中します。落ち着いた時期の時間配分は各自に任されています。担当案件は守秘義務により社外で公表できず、情報管理も厳しく行われます。そして、全員が自身の売上目標を持ち、リーダーもメンバーも責任と行動量が求められる環境です。良い面だけでなく、こうした前提も含めて知っておいてほしいと考えています。

体系的な研修がない環境は、人によっては不安に感じられるかもしれません。一方で、実案件の中で判断の基準を身につけていく進め方そのものが、担当範囲を固定せず越境していく仕事の性質と結びついています。向いている人として挙げた「自分で調べ、聞きに行ける人」という条件も、この環境と直結しています。全員が自身の売上目標を持つという前提も、企画から成果報告までを一人が担当する体制と結びついています。工程ごとの成果が次の提案につながる以上、目標は誰かに課されるものではなく、仕事の流れそのものに組み込まれていると捉えておく必要があります。

この記事の範囲

この記事では、インフルエンサーキャスティングの仕事内容と1日の流れ、向いている人・向いていない人を扱っています。採用ページの詳細は採用ページ にまとめています。選考の基準や待遇の詳細については、ここでは判断していません。

おわりに

インフルエンサーキャスティングの仕事は、企画から成果報告までを1人が分業せずに担当し、担当範囲を固定せずに越境していく仕事だと考えています。研修制度がないことや業務量に波があることも含めて、正直にお伝えしています。