Instagramのタイアップ投稿タグ(ブランドコンテンツツール)とは何か
ブランドコンテンツツールとは、タイアップ投稿にブランド名を表示するInstagramの公式機能です。投稿の上部に「タイアップ投稿」という表示とブランドアカウント名が自動で付きますが、この表示だけでは開示が完結せず、本文やハッシュタグでのPR表記と組み合わせて使う必要があります。
| 項目 | 表示される場所 | PR表記としての役割 |
|---|---|---|
| タグの表示 | 投稿上部(自動表示) | 開示の土台になるが、これだけでは不十分 |
| 本文のPR表記 | キャプション本文 | 投稿の内容を読む人に向けた明示 |
| ハッシュタグ | キャプション末尾など | 補助的な明示。タグ表示・本文表記の代わりにはならない |
ブランドコンテンツツールとは何をする機能なのか
インフルエンサーが投稿を作成する際に、タイアップ相手のブランドアカウントをブランドコンテンツツールでタグ付けすると、投稿の上部に「タイアップ投稿先」としてブランド名が自動的に表示されます。Instagramのヘルプセンターでは、ブランドコンテンツはすべて有料パートナーシップラベルで開示する必要があるとされています(Instagramヘルプセンター「Branded Content Policies」、2026年10月確認)。閲覧者から見て、その投稿が特定のブランドとの関係のもとに作られたことが一目で分かる仕組みです。タイアップを設計する段階では、ブランド担当者と代理店が、この機能を使う前提で投稿構成を決めておくことが必要です。
タグの表示だけで開示が完結しないのはなぜか
タグの表示は投稿画面の上部という限られた位置にとどまるため、本文やハッシュタグでの明示を省略してよい理由にはなりません。タイアップ投稿のPR表記とは?ステマ規制の基本と実務の型 で扱った通り、PR表記の目的は投稿を見る人が広告だと分かる状態を作ることであり、タグの表示はその一部を担うに過ぎません。たとえば、フィード投稿でタグ付けだけを行い、キャプション本文には何も触れていない場合、タグの表示に気づかずにスクロールする人には開示が伝わりません。また、ストーリーズでタグ付けをしても、本文にあたる文字入れがなければ、同じく開示が不十分になります。
どの投稿形式でも同じように使えるのか
ブランドコンテンツツールは、フィード投稿だけでなくリールやストーリーズでも利用できます。ただし、Instagramのリール・フィード・ストーリーズ、タイアップに向くのはどれか で扱った投稿形式ごとの特性は変わらないため、どの形式を選ぶかはタグ付けの有無とは別に、目的に沿って判断する必要があります。ステマ規制の対象は誰か、ブランド側も責任を問われるのか でも触れた通り、表示の有無を問われるのはブランド側であることも忘れてはいけません。
設定から公開までどう進めればよいか
タグの表示とPR表記を両方きちんと行うには、次の順序で進めます。
- 投稿前に、ブランドコンテンツツールでタグ付けする相手を確認する
- キャプション本文の冒頭付近に、タイアップであることが分かる一文を入れる
- 必要に応じてハッシュタグも補助的に添える
- 公開後、タグの表示と本文表記の両方が実際に反映されているかを確認する
この4つの手順は、インフルエンサー本人の作業だけでなく、ブランド担当者や代理店が公開前にチェックする項目としてもそのまま使えます。
この記事の範囲
この記事では、ブランドコンテンツツールという機能の役割と、PR表記との関係を扱っています。設定の具体的な操作手順や、他のプラットフォームの類似機能との比較は扱っていません。
おわりに
ブランドコンテンツツールは、タイアップ関係を可視化する便利な機能ですが、PR表記の代わりにはなりません。両方を組み合わせて使うという前提を、起用の設計段階から関係者と共有しておくことが大切だと考えています。