ファッションの 新作展示会に インフルエンサーを 招くときの 注意点

新作展示会にインフルエンサーを招くときの注意点は、発表前の情報が漏れないように解禁日を明確に共有することと、商品がきれいに撮れるように会場側で撮影の条件を整えておくことの2つです。この2つを招待の案内の段階で決めておけば、当日の混乱の大半は避けられます。
| 決めること | 決めておく内容 | 伝えるタイミング |
|---|---|---|
| 解禁日 | 投稿してよい日付と時刻 | 招待の案内と、当日の受付の両方 |
| 撮影の可否 | 撮影してよい商品・エリア、撮影不可のもの | 招待の案内 |
| 商品の見せ方 | 照明、撮影の角度、置き場所 | 会場の準備の段階 |
| 滞在の流れ | 到着から退場までの所要時間と動線 | 招待の案内 |
| 表記のお願い | 投稿時に必要な表記と、その伝え方 | 依頼の段階 |
展示会は、 なぜ 発表会より 情報管理が 難しいのか
展示会は、まだ店頭に並んでいない新作を、発売の前に見てもらう場です。見てもらう人数が多く、滞在の時間も長いため、投稿のタイミングを一人ひとりに任せると、発売の前に情報が出てしまうことがあります。
そのため、解禁日は「発売日」と同じとは限らないことを、先にブランド側で整理します。たとえば、発売の1週間前に解禁し、予約の動きをつくる施策と、発売日の朝に一斉に解禁する施策では、案内の文面が変わります。どちらの場合も、日付だけでなく時刻まで書き、招待の案内と当日の受付で2回伝えておくのが確実です。
投稿が 映えるように、 会場側で 何を 整えておくのか
インフルエンサーが撮るのは、会場の雰囲気よりも商品そのものであることが多いため、商品の見え方を会場側で先に整えておくことが重要です。具体的には、照明が商品に影を落としていないか、背景に余計なものが映り込まないか、正面と斜めの両方から撮れる余白があるかを確認します。
ファッションの新作展示では、服の素材や色が正しく写ることが、そのまま投稿の質につながります。会場の照明が暗いと色がくすんで写るため、事前に別のスタッフが実際にスマートフォンで撮ってみて、写り方を確かめておきます。撮影に使えるスペースが限られる場合は、順番に撮れるように時間をずらして案内します。
撮影してよい 範囲は、 どう 伝えるのか
撮影してよいものと、いけないものは、招待の案内に書いておきます。当日に口頭で伝えると、先に撮った人と後から来た人で扱いが変わり、不公平だと感じさせてしまうためです。
たとえば、未発表の商品や、まだ決まっていない色展開、制作の途中の資料などは、撮影不可のエリアに分けて案内します。撮影不可のものがあること自体は、事前に伝えれば、受け取る側も気持ちよく従えます。伝えずに当日に制止すると、せっかくの関係を損ねるため、設計の段階で線引きを決めておきます。
招待する 人数と 時間帯は、 どう 決めるのか
展示会は一般の来場者と違い、招待した人が同じ時間帯に集まると、撮影の場所を取り合って混み合います。そこで、時間帯を分けて案内し、1つの時間帯に集まる人数をブランドの展示スペースに見合った数に抑えます。
たとえば、午前の枠は服の細部をじっくり撮りたい人向け、午後の枠は複数のコーデを並べて撮りたい人向け、と目的で分ける方法があります。時間帯ごとに案内する担当を置くと、解禁日や撮影の条件を、一人ずつ口頭で補足できます。人数が多くなるほど、受付で全員に同じ内容を伝える手間が増えるため、案内状の文面を簡潔にそろえておくことが助けになります。
当日の 流れと、 投稿の 表記は、 どう 設計するのか
滞在の流れは、到着、受付、展示の見学、撮影の時間、退場の順に、おおよその所要時間をあらかじめ決めておきます。撮影の時間を見学とは別に設けると、見学のあいだは商品をゆっくり見てもらえ、撮影のときは落ち着いて撮ってもらえます。
投稿に必要な表記については、招待の依頼の段階で伝えます。依頼や対価の関係がある投稿には、そのことが分かる表記が必要になる場合があります。詳しくはPR表記とステマ規制の基本で整理しています。
招待の 全体の 進め 方は、 どう 整理すればよいのか
招待の進め方の全体像は、ブランドイベントのインフルエンサー招致 — ゲストリスト作成から投稿確認までの工程にまとめています。ファッション領域でのインフルエンサーの起用の考え方は、ファッション・アパレルのページから確認できます。展示や発表会で何を体験してもらうかについては、体験会・発表会でインフルエンサーに何を体験してもらうべきかも参考になります。
この 記事の 範囲
この記事は、ファッションブランドの新作展示会に、インフルエンサーを招く際の準備の考え方を扱っています。個別の商品の表示や表現が法令に合うかどうかの判断、会場の設営の細かな技術的な内容は扱っていません。
おわりに
展示会の注意点は、解禁日の共有と、撮影の条件の整備に集約されます。どちらも、招待の案内を出す前に決めておくことで、当日の運営が落ち着きます。