Insight2026.09.28更新 2026.09.29

タイアップ投稿の表現確認は、誰が最終責任を持つべきか

#起用設計

タイアップ投稿の表現確認は、ブランドが単独で抱え込むのではなく、キャスティング会社と協力して行うべきです。インフルエンサーは依頼内容をもとに投稿を作成しますが、その表現が意図と合っているかどうかの確認は、ブランドの視点と、キャスティング会社が日々の運用で培った知見の両方が揃って初めて機能します。確認をどちらか一方だけに委ねると、見落としが生まれやすくなります。

なぜ確認をブランド単独で抱え込むべきではないのか

ブランドは自社の意図を最も正確に把握していますが、個々のインフルエンサーの発信の傾向や、PR表記の作法といった実務的な注意点には、日々多くの案件を見ているキャスティング会社の方が気づきやすい場面があります。タイアップ投稿の文章・カット割りはどこまで指定してよいか でも触れた通り、表現の自由度をどこまで持たせるかは両者で話し合って決めることです。確認も同じで、どちらか一方の視点だけでは見落とす部分が必ず出てきます。

キャスティング会社は、確認のどの部分を担うのか

PR表記の有無や形式、本人の普段の発信トーンとの乖離といった、日々の運用で見えてくるポイントは、キャスティング会社が担うのに適しています。タイアップ投稿にPR表記がないまま公開されてしまったらどうするか で触れたケースは、この実務知見を持つキャスティング会社が公開前の確認に関わっていれば防げた可能性が高い事例です。

ブランドは、確認のどの部分を担うのか

一方で、商品・サービスの事実関係が正確か、ブランドの意図と違うニュアンスになっていないかは、ブランドの方が検知しやすい領域です。この二つを別々に担うのではなく、両方が同じ投稿案を見ることで、どちらか一方が見落とした部分をもう一方が補えます。

確認を協力して行うために、いつ行うべきか

確認は、投稿が公開される直前の完成形で行うのが基本です。企画段階での確認だけでは、投稿の作成過程で表現が変わる可能性に対応し切れません。キャスティング会社とブランドの両方が、いつ・どの段階で確認するかを事前に決めておくことで、公開直前の確認が形骸化しないようにします。

確認工程を省略しないために、何を決めておくべきか

協力が形骸化する原因の一つは、どちらが何を確認するかが不明確なまま進行することです。インフルエンサーへの修正指示はどこまで出してよいか でも触れた通り、修正を依頼できる範囲と、キャスティング会社・ブランドそれぞれの確認分担を事前に共有しておくと、協力が形骸化することを防げます。

表現確認は、ブランドが一方的に担うものでも、キャスティング会社に任せ切るものでもありません。それぞれが見えやすい部分を担い、両方で確認し合う体制を作ることが、見落としを減らす一番の方法だと考えています。