起用判断とキャンペーン評価、効果測定の指標はなぜ分けるべきか
個別インフルエンサーの投稿ごとの数値と、施策全体のリーチやUGC総量は、目的の異なる指標として分けて見るべきです。前者は次にその人を起用するかどうかを判断する材料であり、後者は今回のキャンペーン全体がどれだけの効果を生んだかを評価する材料です。同じ「数字」という枠でまとめて見てしまうと、起用判断とキャンペーン評価のどちらの意思決定も精度が落ちます。
個別インフルエンサーの数値は、何の判断に使うべきか
投稿ごとのリーチやエンゲージメント率は、その人の発信がどの程度の反応を引き出せるかを示す指標です。インフルエンサー施策のKPI設計 — リーチ・エンゲージメント・指名検索をどう組むか で触れた通り、この数値は次回以降の起用判断に直接使える个別データです。同じ人をもう一度起用する価値があるか、似た層の他の候補を探すべきかといった判断に直結します。
施策全体の数値は、何の判断に使うべきか
施策全体のリーチやUGC総量は、複数の起用先を合算した、キャンペーン全体の規模を示す指標です。リーチとインプレッションの違い — SNS PRレポートの数字の読み方 で触れた通り、こうした全体指標は今回の予算配分や施策設計が妥当だったかを振り返る際の材料になります。个別の起用先を別々に見るだけでは見えない、施策全体としての規模感を把握するための数字です。
2つを混同すると、何が起きるか
施策全体のリーチをもとに個別の起用判断をすると、全体の数字が良かった施策に参加していたというだけで、個々の反応が低かった人を过大評価してしまう可能性があります。エンゲージメント率が高くても成果につながらないのはなぜか でも扱った通り、数値の種類を取り違えると、次回の起用判断も、今回の施策評価も、どちらも精度の低いものになってしまいます。
報告のとき、どう分けて示すべきか
キャンペーン報告では、「全体の成果」と「個別の実績」を別の表として提示するのが実務上の型です。インフルエンサー施策の成果を、売上以外でどう説明すべきか でも触れた通り、売上以外の指標を説明する際も、何の目的で何を見ている数字なのかを明示しておくことで、読み手の誤解を防ぐことができます。
二つの数値はどちらが優れているかではなく、何を判断するための数字かという目的が違います。この使い分けを意識するだけで、施策報告の読み違えを減らせると考えています。