二次利用の許諾を後から追加でお願いしてもよいか
追加でお願いすること自体は可能です。ただし、当初の契約で定めた利用範囲を超える場合は、既存の契約を拡大解釈して使うのではなく、新たに許諾契約を結び直す必要があります。範囲外の利用を先に進めてから許諾を求めることは避けるべきです。
なぜ既存契約の拡大解釈を避けるべきか
契約書に定めた利用範囲は、インフルエンサー本人が合意した条件そのものです。当初の想定になかった媒体や期間での二次利用は、たとえ内容が近いものであっても、本人が同意した範囲を超えます。「近い内容だから問題ないだろう」という拡大解釈は、後になって本人との認識のずれとして表面化しやすく、信頼関係を損なう原因になります。当初の契約を結んだ時点での想定と、後から生まれた利用ニーズは別のものだと切り分けて扱うことが実務の基本です。
追加の許諾を依頼するタイミングはいつか
新しい利用目的が具体的に決まった時点で、実際に使用する前に依頼します。「使うかもしれない」という曖昧な段階ではなく、利用する媒体・期間・目的がはっきりしてから相談することで、本人も判断しやすくなります。使用を開始してから事後に依頼する順番は避けるべきです。
依頼のときに何を伝えればよいか
どの媒体で、どの期間、どのような目的で使用したいかを具体的に伝えます。当初の契約からの変更点が明確であるほど、本人は追加の許諾について判断しやすくなります。条件面についても、当初の契約に準じるのか、別途相談するのかをあわせて伝えておくと後の認識のずれを防げます。
断られた場合はどう対応すべきか
断られた場合は、その素材の二次利用そのものを見送ります。既存の契約範囲を無理に拡大解釈して使用することは避けるべきです。本人の意向を確認しないまま契約書の文言を都合よく読み替えることは、社内では問題ないと判断していても、本人との関係にとってはリスクになります。今後同様の利用が想定される場合は、次回の契約時点であらかじめ二次利用の範囲を広めに設定しておくという選択肢もあります。
この記事の範囲
本稿が扱うのは、投稿素材の二次利用について追加で許諾を依頼する場面の考え方です。二次利用そのものの基本的な考え方については、投稿素材の二次利用とは?広告転用の基本と注意点 をご覧ください。
おわりに
追加の依頼自体は問題ありません。ただし、使用を始める前に、具体的な利用範囲を伝えて許諾を得ることが実務の基本です。