Insight2026.09.13

TikTokのPR投稿で、企業っぽさが出すぎないようにするにはどうするか

#TikTok#起用設計

企業っぽさを薄めるには、台本を細かく用意するのではなく、伝えるべき要点だけを共有し、話し方や編集はインフルエンサー本人の普段のスタイルに委ねることが近道です。台詞をこちらで固めるほど、フォロワーには広告として認識されやすくなります。

なぜ台本を固めるほど企業っぽくなるのか

TikTokのフォロワーは、日頃見慣れている本人の話し方やテンポに慣れています。セリフを一言一句指定した台本を渡すと、その人らしい間合いや言葉選びが消え、視聴者には「読まされている」印象を与えやすくなります。企業感とは表現の巧拙ではなく、本人らしさが失われていることそのものから生まれます。

何を要点として共有すればよいか

必要なのは、伝えるべき事実と守るべき表記です。商品の特長、使用シーンとして誤解を招かない範囲、PR表記の要否といった点を要点として共有し、それをどんな言葉で伝えるかは本人に委ねます。要点を箇条書きで渡すと、本人が自分の言葉に置き換えやすくなります。

話し方・編集はどこまで任せてよいか

話す速度、間の取り方、テロップの入れ方、BGMの選び方といった編集面は、普段の投稿と同じ判断基準に委ねるべきです。ここに企業側の好みを反映させると、他の投稿との一貫性が崩れ、視聴者にとって違和感のある一本になります。編集段階での確認は、事実誤認やPR表記の有無に絞り、演出面には立ち入らないことが基本です。

PR表記との両立はどう考えればよいか

PR表記は企業感を薄めることとは別の問題として、必ず明示する必要があります。キャプションや音声内での明示など、媒体の機能に応じた出し方はありますが、表記自体を薄めたり隠したりする方向で調整することは避けるべきです。企業感を抑えることと、PR表記を守ることは両立させる前提で進めます。

この記事の範囲

本稿が扱うのは、TikTok投稿における台本の指定範囲と編集面の任せ方です。PR表記そのものの法的な扱いについては、タイアップ投稿のPR表記とは?ステマ規制の基本と実務の型 で扱っています。媒体選定の考え方は Instagram・TikTok・YouTube、どの媒体でPRすべきか — 目的別の選び方 をご覧ください。

おわりに

企業感を薄める近道は、台本を固めることではなく、要点だけを渡して表現を本人に委ねることです。任せる範囲を広げるほど、投稿は本人らしく、結果として自然な仕上がりに近づきます。